身体測定4

この後は矢野先生による診察がある。南さんも肛門を見られるんだろうかと思っていたら、藤沢先生が予想外のことを口にした。

「女子はスリーサイズも測ります」

この場合は、女子はというより南さんはということになる。女子のスリーサイズなんて普通知ることはできない。女子としても秘密にしたい内容だろう。それを男子の前で測るというのだ。南さんは、また何か言いたそうにしきりに先生の方を窺っている。

「はい、降りて」

藤沢先生は、南さんを男子の方に向けて立たせた。南さんは、必死におっぱいとアソコを隠している。時折ちらりと見えるおヘソが可愛らしかった。

「ほら、手をどけなさい」

まずはヒップを測るらしい。南さんの傍にしゃがんだ先生が、メジャーをくるりと巻きつける。手をどけた時に一瞬、くっきりとした割れ目のスジと、薄い恥毛が見えた。

「ヒップは81センチ・・・」

予想通り大きな声で先生が言った。南さんは真っ赤な顔で俯いている。

同じように、今度はウエストを測る。

「ほら、手が邪魔」

メジャーを巻かれて、先生に言われてから一瞬だけ手をどける。何とか恥ずかしい場所を男子の目から隠そうという彼女の努力が見て取れた。けれど、一瞬恥ずかしい合わせ目が見えてしまうのはどうしようもなかった。

「ウエストは57センチ・・・ね」

ヒップの次はウエストのサイズが公開された。本当は口に出して言う必要なんて無いはずだけど、興味があったのでやめて欲しくはなかった。ヒップが81センチでウエストが57センチ。そう言われても、具体的なイメージは全く湧かなかった。さっき横からチェックしたお尻の丸みを思い浮かべながら今の南さんを見て、何となくイメージを掴む。

「はい、バストを測るわよ。バンザイして」

再び男子がざわめく。南さんの下着は、本来の持ち場を離れて黒板に展示されている。そんな状態でバンザイをしたらどうなるかは、火を見るより明らかだ。

南さんは、またしきりに先生の方を窺っている。藤沢先生も気付いているはずだ。けれど、先生はそんな南さんの訴えを無視して、測定を続けようとする。

「早くしなさい」

そう言われて観念したのか、南さんは真っ赤な顔を俯かせてバンザイをした。途端に男子の視線が集中する。もちろん僕も、ほんのりと恥毛が煙るそこを、ここぞとばかりに凝視した。毛の量は少なくて、その下の割れ目が見えていた。

女子のアソコには割れ目があると聞いてはいたけど、実際に見るのは初めてだった。スッと切れ込んでいるけど、ふっくらとした柔らかさも感じられる。想像とは少し違っていた。南さんが脚を交差させて何とかそこを隠そうとしていたから、割れ目は少し斜めに歪んで途中までしか見えなかった。それにしても、こんなところでこんな可愛い子のアソコを拝めるなんて、僕はなんて幸運なんだろう。ただ、少し距離があったので、前列の奴らが羨ましかった。

「まずはアンダー・・・そのまま動かないのよ」

アンダーの意味は僕にはわからなかった。藤沢先生は、メジャーを南さんのお腹に回した。それを見て僕は、バストって胸のことじゃないのかと思った。と、その手がゆっくりと上がってゆく。肌を撫でられているのか、南さんがピクン、ピクンと動いた。高く揚げた手がゆらゆらと揺れた。

「アンダーの位置は・・・ちょうどおっぱいのふくらみ始めのライン・・・」

誰に言っているわけでもない、けれどもよく通る声で藤沢先生は言った。そして、メジャーを持った両手で南さんの下乳を撫でた。どこがふくらみ始めなのか確かめるように、何度もおっぱいの下あたりを撫でる。

「せ、先生、早く・・・」

弱々しい声が聞こえた。南さんの訴えの後も、藤沢先生は何度か下乳を撫でた。それからようやくメジャーをあてると、また良く通る声で測定値を読み上げた。

「アンダーは65センチ」

途端に南さんが手を降ろす。そして再び胸とアソコを隠した。もう存分に男子の目に晒されていたけど、やっぱり恥ずかしいんだろう。

「ほら、トップも測るんだから、降ろしちゃだめでしょう」

一瞬顔を上げた南さんは、ちらりと男子の方を見て、またすぐに俯いた。少し間があってから、おずおずと両手を揚げた。

「手は腰にあてなさい。それから顔を上げて胸を張りなさい」

俯くことで何とか男子の視線に耐えている南さんに、顔を上げなさいと先生は言った。これじゃあ、やめて欲しいと言ってもだめだろうなと僕は思った。藤沢先生のやり方は、有無を言わせない感じだった。

顔を上げた南さんの視線は、男子ではなくその後ろにある壁に送られていた。その視線は落ち着きが無く、キョロキョロしているみたいに見えた。

藤沢先生の手がすぅっと上がり、ちょうど乳首くらいの高さになった。南さんの乳首は薄いピンク色で、乳輪が小さかった。その頂点にチョコンとついたような突起が可愛らしい。

先生の手が、乳首のところで上下した。腰にあてた手が明らかに動いた。

(感じてる?)

兄の部屋で盗み読みした成人向け雑誌に書いてあった言葉を思い浮かべた。藤沢先生の手が動く度に、南さんはお腹に力が入ったり、手が動いたり、肩がビクッとしたり、色んな反応を見せた。

「じっとしなさい」

あんまりビクビク動くもんだから、先生に注意されてしまった。けれど、乳首は感じる場所のはずだから、我慢するのは難しいんじゃないだろうか。それとも、南さんが敏感なんだろうか。僕は、少ない知識を総動員して、そんな事を考えていた。

先生は、おっぱいを左右から寄せるようにメジャーを引き絞り、親指で左右の乳首を押し潰すようにしてトップの値を測った。

「トップ・・・80センチ」

そう言ってノートに書き込んだ。全裸でのスリーサイズ測定が終わって、南さんはやっと恥ずかしい場所を隠す許可を貰った。

「南さん、ブラのサイズはいくつ?」

とても男子が居ることを考えているとは思えない質問だった。けれどもやっぱり藤沢先生の声には有無を言わせぬ圧力があって、南さんは答えざるを得ない。

「B・・・です」

「B?Bのいくつ?」

「Bの65・・・」

「Bの65?少し小さいんじゃないの?トップが80でアンダーが65ならCでしょう?」

南さんは俯いたまま答えなかった。

「あなたくらいの歳だと、まだ乳房も成長途中だから、少しゆったりしたブラジャーをした方がいいわ。本当はカップ無しのブラジャーがいいんだけど」

だんだんと男子が理解できない話になってきた。

「おっぱいが大きいのが恥ずかしいの?」

南さんは、俯いたまま少し首を振った。藤沢先生は、ふぅと溜息をついてから言った。

「まあいいわ。さ、次は矢野先生の診察よ」