引き受け過ぎた不浄1

「舐めなさい」

しばらく沈黙が続いた後、住職さんの声がした。さっきより幾分低く、ドスの効いた声だった。後ろで麻美が動く気配がしたと思った直後、冷たいものが僕のお尻に触れた。麻美の指だ。僕は、胸の鼓動が早くなるのを感じた。麻美にお尻の穴を見られるという恥ずかしさと、麻美の舌がいつそこに触れるのだろうかという緊張感で、身体に力が入る。けれど、その恥ずかしさと緊張感は、僕の中で徐々に期待と嗜虐心に変わり始めていた。

いつも同じ教室で机を並べている女の子が、村に伝わる慣習というだけで全裸を強いられ、男尊女卑という理不尽な束縛の中に身を置かなきゃいけない。そして今、妹のアソコに恥垢がついていたからという理由で、同級生の男子のお尻の穴を舐めさせられる。

女子が男性器に対して抱く気持ちと、男子の女性器に対するそれが異なるのと同じように、女子が男子のお尻の穴に抱く印象は、男子の女子に対するそれとは全く異なるんだと思う。僕は女子のお尻の穴を見たり弄ったりする時、お尻の穴そのものよりも、そういう状況に置かれている女子の恥ずかしい気持ちを想像してドキドキしていた。けれど、麻美が同じように考えるとは思えなかったんだ。

行事の最高権力者である住職さんの命令で、好きでもない男子のお尻の穴を舐めさせられる。それは、麻美にとって屈辱以外の何者でもないはずだと僕は考えていた。だから、自分がお尻の穴を舐められるという気持ちより、麻美に舐めさせるという気持ちの方が強かった。そして、そんな状況に置かれた麻美の気持ちを想像して、僕はどうしようもない興奮を覚えていたんだ。

けれど、僕の興奮をよそに、いっこうにお尻の穴に舌が触れる気配は無かった。しばらく沈黙が続いた後、住職さんの声がした。

「どうしました?早くしなさい」

この状況で「どうしました?」は無いだろうと僕は思った。住職さん自らの言葉によって絶望的な状況に追い込まれた女の子に対して、当の本人から出たその言葉は、ひどく滑稽な感じがして、僕は思わずニヤリと笑みを浮かべてしまった。

「お許しください・・・申し訳ありません」

空気が一瞬で緊張した気がした。ひなさき様の行事で、住職さんの命令に背くことはタブーなんだ。僕はこの後麻美に起こるであろう出来事を思って大きく息を吐くと同時に、それをまた目にすることができることに興奮を覚えていた。

麻美が住職さんに腕を掴まれて、洗い場に引っ張り出された。住職さんは、麻美の腕を掴んだまま無言で僕の左隣に腰掛ける。僕はてっきりお尻叩きだと思っていたところで住職さんが座ったから、一瞬「あれ?」と思った。けれど、住職さんに上半身を押さえつけられ、無理矢理膝の上に腹這いにさせられる麻美を見て、また興奮が高まってきたのを感じた。

麻美は上半身を住職さんの膝に載せ、僕の方にお尻を向けて、腰を90度に折る姿勢を取らされていた。すぐ傍に、真っ白なお尻とその奥にある窄まりが見える。腰を折ったことでお尻は高く掲げられ、アソコの割れ目も見えていた。僕が左手を少し伸ばせば、麻美のお尻に触れることができたと思う。

「きゃぁぁーーーーッ!」

小刻みに震える麻美のお尻を見つめていた僕の耳に、絹を裂くような悲鳴が聞こえた。同時に、真っ白だったお尻に真っ赤な痕が浮かび上がった。間髪を入れずに、2回、3回と住職さんの手が振り下ろされる。2度、3度と柔らかいお肉に手の平がぶつかる音と、甲高い悲鳴が浴室内に響き渡った。

麻美のお尻は、叩かれる度にプルン、プルンと震え、同時におとがいと床に着いている足が跳ねる。住職さんの手が止まる気配はなかった。僕は、昨晩弄んだ麻美のお尻の感触を思い出しながら、徐々に赤く染まってゆく麻美の双丘と、その奥で怯えて窄まる皺穴を見つめていた。

お尻全体が赤くなる頃、ようやく住職さんは手を止めたけど、麻美を下ろしはしなかった。どうするんだろうと思っていたら、懐から例の細い竹の棒を取り出した。僕は、昨日住職さんがその棒で絵美ちゃんのお尻を叩いていたのを思い出した。絵美ちゃんは今、胸の前で両手を握って、姉のお尻叩きの様子を怯えた表情で見つめている。あのしなる棒で思い切りお尻の割れ目の奥を叩かれた時、絵美ちゃんがすごい悲鳴をあげていたのを僕は思い出した。

「七瀬絵美さん、こちらへ来なさい」

絵美ちゃんは、まさか自分の名前を呼ばれるとは思っていなかったのか、住職さんの声にビクリと身体を震わせた。怯えた瞳で住職さんと僕に視線を送りながら、絵美ちゃんが傍にやって来る。僕は麻美のお尻を見ながら、胸と股間を手で隠した絵美ちゃんと住職さんにちらちらと視線を送った。

ふいに住職さんが、手に持った竹の棒を僕に差し出した。僕はびっくりしたけど、何も言えずにとりあえずそれを受け取った。住職さんはそのまま右手を麻美のお尻の割れ目に差し込むと、左の尻たぶに手を掛けて、ぐっと引っ張った。暗い谷底に光が差し込む。

「そちら側を引っ張っりなさい」

絵美ちゃんは少し躊躇していたけど、股間を隠していた手をゆっくりと伸ばして、姉のお尻に触れた。麻美はピクリとも動かなかった。絵美ちゃんはちらりと住職さんに視線を送ると、すぐに目を伏せて、麻美の右の尻たぶを引っ張った。ほんの1日前にお尻叩きの痛みを経験したばかりの絵美ちゃんに、逆らうという選択肢は無かった。

住職さんと目が合った。その時僕は、住職さんの考えがわかった気がしたんだ。静かに深呼吸をしてから、右手に持った竹の棒を麻美の谷底に振り下ろした。

「ひぃッ!」

しなる竹棒が空気を裂く音と開かれた谷間を叩く音が同時に響いた直後、麻美の短く鋭い悲鳴が聞こえた。僕の手には、叩いたという感触はほとんど無かった。住職さんをちらりと見てから、もう一度竹の棒を振り下ろす。

「あああーーッ!」

行事の最高権力者と自分の妹の手によって開かれた無防備な割れ目を、クラスメートの男子に責められる。住職さんの手で上体をガッチリと押さえ込まれ、無防備に晒されたそこを庇うことも許されない。麻美の手が、住職さんの足をギュッと握っているのが見える。僕は、追い込まれた女の子に、再び棒を振り下ろした。

「やああーーッ!!」

姉の惨状を見ていられないのか、絵美ちゃんは固く目を閉じている。僕は、棒の先端を谷底の窄まりにあてた。何故そうしたのかは自分でもわからなかった。けれど、住職さんがコクリと頷いたのを見て、僕も頷いた。何だか住職さんが、僕に全てを任せてくれた気がした。

「あっ、あっ・・・ひぐぅッ」

何度かそこを突付いて、棒の侵入を拒否するように窄まる様子を楽しんでから、一気に挿入した。細いけれど節くれ立った竹棒をズブズブと押し込んでゆく。棒を持つ手に感じる抵抗と、麻美の口から漏れる絶望の色が混じった声に、僕の興奮は否が応でも高まってしまう。僕は、深く差し込んだ棒を一気に半分くらいまで引き抜いた。

「やうッ」

お尻の穴の周りが膨らむのを見ながら、今度は一気に挿し込む。握っていた手を放して棒の端を手の平で押さえたその時、竹の棒がぐにゃりと曲がった。大きくしなった竹棒は、直後に僕の手を離れた。

ピュンッ

空気を裂く音が聞こえた直後、突然目の前の光景がスローモーションのようにゆっくりになった。時間にして数秒だったと思う。あの時、何故かわからないけど、その僅か一瞬の出来事が、まるで数十秒間の出来事のように感じられたんだ。

大きくしなった反動で、竹の棒が縦に振れる。僕の手という束縛から逃れた棒が、谷底の窄まりを支点にして暴れているのが見えた。棒を締め付けていた皺穴が、押さえきれずに上に、そして下に引き伸ばされる。穴の外と同じように中でも棒が暴れ回り、敏感な粘膜を叩いていたに違いない。おとがいを跳ね上げ、僕の方を向きかけた麻美の顔が歪んでいる。麻美の顔は真っ赤で、うなじに汗が滲んでいた。竹の棒は、幾度となく皺穴を歪めた後、ゆっくりとその動きを止め、やがて力なく垂れ下がった。

まるで夢から醒めたように、突然周りの様子が普段と同じに戻った。目の前に、麻美の中から生えるようにして竹棒が垂れ下がっている。僕は、それを手で掴んでゆっくりと引き抜いた。麻美が短い声を漏らし、お尻の穴がキュッと窄まった。棒の先にこびりついた茶色い固形物が、電灯の明りで怪しく光っていた。