診察3

「お尻の方は後で薬を塗っておけば大丈夫でしょう。前の方は、少し大変かもしれないね」

「そうなんですか・・・?」

恵梨奈ちゃんが心配そうな顔で言った。

「大丈夫、治療すればちゃんと治るから。さ、そこに寝て」

父に言われて、恵梨奈ちゃんは診察台に上って仰向けになった。父は恵梨奈ちゃんの脚を持つと、両膝を立てさせた。緊張しているのか、コクリと唾を飲んだのがわかった。

「女の子のここはデリケートだから、ちょっとしたことで腫れたり炎症を起こすことがあるけど、あなたの場合は、毛穴からバイキンが入っちゃったんだね」

下半身裸で仰向けのまま、恵梨奈ちゃんは神妙に頷く。毛穴からバイキンが入ったなんて適当な診断だなと思ったけれど、素人に解り易く説明することも大事だと言っていたことを思い出した。父はそのままこれから行う治療についての説明を始めた。

「まず、陰毛を抜いて毛穴の消毒をします。それからお薬と注射をして終わりです」

陰毛を抜いて注射をすると聞いて、恵梨奈ちゃんは不安げな表情を見せる。けれど、治療のためには仕方ないと思ったのか、「はい」と小さな声で返事をした。

「まずは、毛を抜けやすくするためのお薬を塗りますからね」

父はそう言って、恵梨奈ちゃんの股間の正面に座った。恵梨奈ちゃんの腰を持って引っ張り、もう少し自分の方に寄るように言った。僕もその間に父の斜め後ろに移動する。診察台の上で身体をずり動かしたため、制服の上着が少し捲れておへそが見えている。太腿からお腹までを覆う真っ白な肌に、おへそと薄い陰毛がその存在を際立たせていた。

膝を立てたせいで、恵梨奈ちゃんのアソコが丸見えになっている。立てた膝から太腿に沿って視線を下ろすと、付け根のところで大陰唇───これくらいの言葉は知ってる───がぷっくりと膨らんでいる。脚を開いているので、そのあわいから少し襞みたいなのがはみ出していた。少し赤くなっていて戻らないと恵梨奈ちゃんは言っていたけど、恵梨奈ちゃんのそこは綺麗で、とてもおかしな部分があるとは思えなかった。

アソコの割れ目に沿って視線を下ろすと、そのままお尻の割れ目に繋がる。お尻の穴は見えなかったけど、さっき触ったお尻の柔らかさ、その質感は十分に伝わってきた。よく見ると、アソコの割れ目とお尻の割れ目の境目近くに急に暗く陰になる部分があった。陰の奥にじっと目を凝らすと、そこに恵梨奈ちゃんの皺孔が見える気がした。

「はい、息をゆっくり吐いて・・・力を抜いて」

アソコばかり凝視するのがなんだかみっともなく思えて、恵梨奈ちゃんの顔に視線を投げる。恵梨奈ちゃんは目を閉じている。下半身が裸なのと少し眉間に寄った皺を除けば、眠っているといっても通じそうだった。安眠ではなく、熱を出して寝ているという感じだったけど。

「うッ!」

視界の隅で父の手が素早く動いたのが見えた瞬間、恵梨奈ちゃんが押し殺した声を漏らした。先ほどよりも深く眉間に刻まれた皺が、彼女を襲った苦痛を物語っている。不謹慎だけど、僕は苦しげな表情を見せる恵梨奈ちゃんの様子に興奮を憶えていた。

「薬と注射の準備をするから、太いものから抜いておいて」

父の言葉が誰に向けてのものなのか、少しの間わからなかった。まさか自分が実際に治療に参加するとは思っていなかったし、その内容は「治療」という単語からはとても連想できないものだったからだ。同級生の女子の陰毛を抜く。僕は、「本当に?」と言わんばかりの視線を父に向けた。だが、父はそんな僕の視線に気づいているのかいないのか、すたすたと隣の部屋に消えていった。

たった今まで父が座っていた椅子に腰を下ろす。目の前に恵梨奈ちゃんの股間が開かれている。真っ白な肌に刻まれたクレバス、その上にごく薄い茂みがあった。

まだ青い若草の茂み───果たして「茂み」と言えるのかわからないが───を選り分け、かろうじて少し太い繊毛をつまむ。繊維の縮れを伸ばすように引っ張ると、ピンと張った繊維の根元がつられるように円錐形に盛り上がった。恵梨奈ちゃんの脚がぴくりとして、開いた両の脚を閉じるような動きを見せる。一旦緩めてから再びクイッと引っ張ると、お腹の上に置いた手がピクッと動いた。

右手で繊毛をつまんだまま、左手を根元に添える。人差し指と中指で繊毛を挟むようにして根元の肌を押さえる。薬指と小指で残りの若草を撫でながら、親指で左の大陰唇を開いた。少しはみ出していた襞もつられるように開いて、奥がちらりと見えた。同時に、僕は大陰唇の柔らかさに驚いていた。

思い直して、つまんでいた繊毛を引っ張る。痛みを和らげようと腰が浮くのを左手で押さえ込む。ちらりと恵梨奈ちゃんの顔を見る。唇が微かに動いた気がした。

「ッ・・・!」

声にならない声が恵梨奈ちゃんの唇から漏れた。毛を抜けやすくするための軟膏を塗っているとはいえ、痛みはあるようだ。抜いたばかりの細毛を見る。少し縮れていて、全体的にか細い印象を受ける。根元には、白い毛根が見えた。

決して多いとは言えない若草を1本、また1本と抜いてゆく。眉間に皺を寄せた切なげな表情。顎が上がり、押し殺した声が聞こえる。全身が強張り、手足がピクリと動く。ふっと力が抜ける。恵梨奈ちゃんの若草は、みるみるその数を減らしていった。

目立つ太さのものも無くなり、そろそろ終わりかという思いが浮かぶ。と、股間に添えた左手を動かした途端に恵梨奈ちゃんの脚がビクリと動いた。毛を抜いた時の反応とは少し違う、不意を突かれたような感じだった。僕は、何が起きたのかと思い恵梨奈ちゃんのアソコを見た。右手はまだ何もしていない。左手を添え直そうと位置をずらしただけだ。左手は、さっきから添えているけど───

その時、恵梨奈ちゃんが何に不意を突かれたのかわかった気がした。さっきまで大きく手を開いて大陰唇を押さえていた親指が別の場所を押さえていた。割れ目の上の方にある鞘のようなもの、正確にはその鞘を剥いた中身を押さえていた。

別にそこを押さえるつもりだったわけじゃない。そろそろ終わりと考えながら無意識に動かした左手、その開いていた親指がもとに戻る時に、擦るような形で鞘を剥き上げ押さえたのだろう。

何故親指がそんな場所を押さえているかということよりも、そこを押さえられた恵梨奈ちゃんが何故あんな反応を示したのかが気になった。ちらりと隣の部屋に通じるドアを見る。父が戻って来そうな気配はない。僕は、瞬間、左手の親指を素早く二度動かした。恵梨奈ちゃんは、一瞬脚を閉じようとした後、身体を強張らせた。眉間の皺が深くなる。予想以上の反応だった。

痛いのか、気持ちいいのか、はたまた別の感覚があるのか、そこを押さえた時に恵梨奈ちゃんがどう感じるのかはわからない。けれど、こんなかわいい女の子が眉間に皺を寄せ、必死に何かに耐える様を見せる。しかも、親指1本動かすだけでそれを実現できるのだ。それに、さっき父がお尻の穴を検査していた時とは違い、今主導権を握っているのは僕だ。そう思った瞬間、頭の中に黒い考えが湧きあがってくる。

恵梨奈ちゃんは、あくまで体験入学でウチの中学に居るに過ぎない。すぐに居なくなるし、後々問題になることもないだろう。自分からアソコの診察をして貰いに来たわけだし、助手としてここに居るのがクラスメートの僕だとは気付いていない。それに、こんなチャンスがそうそうあるとは思えなかった。

恵梨奈ちゃんに気付かれないように、ゆっくりと深呼吸をする。あまりに変なコトをしてしまうのは、さすがにまずい。あくまで治療と呼べる範囲、あるいは治療中に誤って、と言える程度にしておかなくては───

ガチャリ

黒い考えを実行に移そうとした途端、隣の部屋に通じるドアが開いて父が戻って来た。

「・・・先生、終わりました」

表情を変えないように気持ちを抑えながら、僕は父に向かって言った。