検査官4

「で?何の割れ目なの?」

相川が再び尋ねる。男たちの目の前で、自らの手でお尻の割れ目を開くという辱めを受けている由紀を気遣う気配はない。

「ねえ、聞いてる?」

「あぅッ」

柔らかで痛みに弱い内股をつねられて、由紀が顔をしかめた。もうこれ以上は耐えられない。

「・・・お、オマ○コの割れ目・・・です」

一瞬、シン・・・とあたりが静まり返る。そしてすぐにそれは押し殺した笑いに変わった。

「何?ねぇ、よく聞こえなかった。もう一回言って」

懸命に恥ずかしさに耐えながら何とか口にした言葉を聞こえなかったと言われ、くやしさが込み上げてくる。聞こえていないはずはない。恥ずかしい言葉を何度も言わせるために、面白がってそう言っているだけなのは明らかだった。だが、そうだとわかっていても、不良たちが聞こえないと言うなら聞こえていないことになってしまうのだ。

「お・・・オ○ンコの・・・割れ目・・・」

「お~い、先輩に対しては敬語だろ?け・い・ご」

後ろから声がした。真後ろから見られていることを再び意識させられ、思わずお尻から手を離しそうになる。だが、手を離せば何をされるかわからない。

「オ○ンコの・・・割れ目・・・です」

込み上げてくるくやしさ恥ずかしさをぐっと堪えて、再びその言葉を口にする。

「おい、誰が手を緩めていいって言ったよ。もっとちゃんと開けよ」

今度は、声の大きさとは全く関係ない部分に文句をつけられる。由紀の手に田原の手が重ねられ、一旦指が谷底に届くほど奥まで入れた後、これでもかというほどお尻の割れ目が開かれた。かなり強く開かれたため、肛門付近の皮膚が伸び、痛みすら感じた。田原の手が離れても、由紀はその状態を維持しなければならない。

「そうそう。ここも開くくらい力いれてやるんだよ」

そう言った田原の指が、大きく開かれた谷底の小孔を突付いた。

「やッ!?」

小孔がヒクつくと同時に、小さな身体がビクリと強張った。

「や、じゃねぇよ。早く言えよ」

田原はそう言って敏感な小孔をくすぐる。本来はぴったりと閉じられた狭間の奥にひっそりと隠されているそれを、自ら狭間を開いて衆目に曝しているのだ。由紀は懸命に腰を前に逃がしたが、その場を動けない以上どうすることもできない。

肛門は、身体の中でもかなり敏感な部位に含まれる。そこを何度も突付かれるのだ。後ろを見ることを許されない由紀が、全く予測できないタイミングで───

田原の指によってしなやかな身体を何度も強張らせる少女の姿態を、不良たちは存分に楽しんだ。

「お・・・オ○ンコの、あっ!?」

それまでより大きな声がした。口を開くたびに難癖をつけられ、敏感な孔を突付かれていたが、ついに田原の指が中に入ってきたのだ。

「あ、じゃねぇよ。何回言わせんだよ」

第一関節までも満たない、ほんの爪の先程度を入れただけでこの反応。イラついた喋り方とは裏腹に、田原は内心大きな昂ぶりを覚えていた。

(へへ・・・ここにブッ刺したら、どうなるかな)

「お、オマ○コの、割れ目です」

口ごたえしたい気持ちを堪えて懸命に声を張る。しかし───

「すげぇ開いてんなぁ」

「ケツの穴まで丸見えじゃん」

不良たちは、由紀の言葉が聞こえようと聞こえまいとどうでもいいのだ。ただ、少女が卑猥な言葉を言わされ、くやしさ恥ずかしさに肩を震わせながらいやらしい姿態を晒せば満足なのだ。

「ま、とりあえず・・・」

長嶺と中村を制するように田原が口を開く。

「その言葉が本当かどうか、確かめる必要はあるよね」

由紀の身体がビクリと震えた。

「や、約束が違います」

由紀は、懸命に抗議の声をあげた。そこが何の割れ目なのか答えれば、パンティは脱がなくてもいいはずだ。そのために恥ずかしさとくやしさに耐えて、あの言葉を口にしたのだ。

「約束?検査なんだから約束も何もないでしょ。由紀ちゃんが嘘をついてる可能性もあるわけだし、脱いで調べなきゃいけないのは変わらないよ」

「ぜ、絶対嘘は言ってませんから、ほ、本当です。だからお願いです、これだけは・・・」

何とかパンティを脱ぐことだけは勘弁してもらおうと、懸命に言葉を繋げる。しかし、田原は由紀の言葉に答えずに言った。

「後ろで手を組んでちゃ脱げないな・・・相川にパンティ降ろしてくださいってお願いしなきゃね」

「そ、そんな・・・そんなこと・・・」

「できませんって言われても困るな。検査なんだから。さ、早くしないと・・・」

後ろで手を組むのをやめて、自分でパンティを脱ぐという選択肢は提示されない。田原は、再び由紀の筆箱を弄る。カチャカチャという音があたりに響く。

「さっき言ったよね。手間を掛けさせた罰は受けてもらうって」

田原の言葉の意味を理解するより前に、それは由紀の中に押し入ってきた。

ブスリ

「あ!?あっ!」

きつく閉じられた小孔が無理矢理押し分けられ、何かが力ずくで奥へ奥へと入り込んでくる。肛門に何かが入って来る、それだけはわかった。予想外の出来事に慌てて腰を逃がそうとしたが、由紀の華奢な腰は長嶺と中村の手でガッチリと押さえられてしまう。

「痛っ、痛ぁ!」

「痛いねぇ。でも罰だから仕方ないよ。手を離したら・・・どうなるかわかってるよね?」

落ち着いた感じで田原が言った。痛みにお尻を庇おうとした由紀だったが、見透かされたように牽制される。あのドスの効いた声ではないところに、逆に恐怖を感じてしまう。

「お~、ピンクのキティちゃんボールペンかぁ。か~わいい」

先日、病院でも肛門に異物を挿入されたが、痛みと恥ずかしさはその時の比ではなかった。自ら開いた割れ目を間近で見られ、恥ずかしさに縮みあがっているところに無理矢理ボールペンを挿入されたのだ。肉体的な痛みはもちろん、4人の男に囲まれ、自分だけがお尻を───その奥に隠された秘孔をも───丸出しにした状態で嬲り者にされるという状況は、とても14歳の少女に耐えられるものではなかった。

すでに3~4センチは入っただろうか。ピンク色のボディにプリントされた何匹目かのキティちゃんが見えなくなったところで、田原は手を離した。由紀のお気に入りだったピンクのノック式ボールペンは、リボンをつけたネコのような可愛らしい柄からは到底想像もつかない場所に収まっていた。持ち主の最も恥ずかしい皺穴に深々と突き刺さっている様子を収まっていると言うかどうかは別として───

全身からどっと汗が噴き出した。少なくとも由紀にはそう感じられた。口の中はこんなに乾いているのに、どこからこんなに汗が出てくるのだろう。

「見ろよ、ヒクヒクしてるぜ」

由紀の排泄孔は、意に反して侵入してきた異物を外に出そうとしているのか、あるいはこれ以上の侵入を拒もうとしているのか、収縮と弛緩を繰り返していた。それが不良たちの目にはいやらしく映る。

「あれ?由紀ちゃんもしかして気持ちよかった?」

女性経験など無い中村だったが、セックスの時に感じるとか気持ちいいという感覚があることは本で読んで知っている。

「こうするともっと気持ちいいかな?」

田原がボールペンを乱暴に動かした。

「痛っ!いやぁ!」

「どう?もう罰は受けたくない?受けたくなかったら、ちゃんと相川にお願いしな」

「う・・・」

「今度から手間を掛けさせる度にこれやるから。あんまり酷いと、筆箱が空になるまでやるよ?」

「・・・・・・」

不良たちに手間を掛けさせてなどいない。彼らの要求が理不尽すぎるのだ。裸にされてお尻の穴にペンまで入れられて・・・なぜ自分がと考えても、それを口に出す勇気はない。くやしい、恥ずかしいという気持ちよりも、恐いという気持ちが強かったからだ。

「さ、お願いしな。相川くん、どうぞ私のパンティを降ろしてくださいってね」

今日の出来事で相川の事は大嫌いになった。その相川にお願いしなければならない。自分のショーツを脱がせてくださいと。本当なら死んでもいやだ。だが、お気に入りのボールペンを肛門に突き立てられた挙句、さらにそこにペンを追加と言われては、どうすることもできない。

「あ・・・相川くん・・・わ、私のパンティをどうぞ降ろしてください・・・」

ヒュー、と口笛が鳴り、田原の声がした。

「やればできんじゃん」