感覚検査5
「佐々木君、そこの特殊スコープをこっちへ」
「はい」
小陰唇を襲う痛みと全身を駆け巡る恥ずかしさに由紀が耐えている中、玲子は構わず検査の準備を進めてゆく。佐々木の手によってキャスター付きの機械が運ばれてきた。
「前回行った感覚検査の結果が思わしくないわ。詳しく調べる必要があるから、再検査をします」
由紀には玲子の声が聞こえていたが、股関節の痛みで返事をするどころではなかった。可愛らしい顔を痛みにしかめ、横を向いて頬を背もたれに押し付けている。玲子は、そんな由紀を一瞥すると、運ばれて来た機械から伸びているコードを手に持った。
キュイーンという高い機械音に由紀が薄く目を開けると、玲子が手に持っているコードの先端がクネクネと動いているのが見えた。玲子が使おうとしているのは、小型内視鏡の一種である。CCDカメラが付いており、備え付けのディスプレイを通して映像を見ることもできる。また、先端部分は360度自由に動かすことができ、アームを使用することで、小さなものであれば掴むことも可能だった。
「外部は終わってるから、内部感覚ね・・・尿道にカテーテルを。それから、肛門に綿棒を入れて」
まず須賀が綿棒を手に取り、大開脚で丸見えになった由紀の肛門にブスリと突き刺した。腰をピクリとも動かせない由紀は、痛みに歪んだ表情で口を僅かに開き、吐息を漏らす。すぐ傍で結城が細いゴムチューブのようなカテーテルに潤滑剤を塗っている。眼前でそれをくるくると回し、全体に潤滑剤を塗ったことを確認すると、由紀の股間を横から覗き込む。既に由紀の尿道は見えていたが、結城はさらに割れ目を開くように、左手を添えて指に力を込めた。
「・・・あぁッ」
由紀が痛みに声を漏らす。苦しげに眉をひそめて結城を見つめる瞳には、涙が滲んでいるようにも見えた。そんな由紀を上目遣いに観察しながら、結城は小孔にカテーテルの先端を挿し込んだ。
「少し出し入れさせてなじませて。奥まで入れすぎないように」
玲子の声に、結城が少し目を見開いた。驚きの表情を浮かべたのだが、マスクと帽子で覆われた顔から表情を読み取ることは難しい。一瞬躊躇する素振りを見せた結城だったが、すぐにカテーテルを動かし始める。
「くぅぅーー・・・!」
先端が膀胱に達することが無いように気を遣いつつ、回転させながらゆっくりと、そして時に素早く出し入れを繰り返す。ピンク色の幼膣がヒクンと収縮し、肛門から伸びた綿棒が時折クッと鋭い動きを見せる。硬く結ばれた唇が時折緩み、はぁっと息が漏れる。そんな中で玲子は、手に持った内視鏡が機械音とともに動く様を、笑みを浮かべて見つめていた。
「それくらいでいいわ」
そう言って玲子は、椅子を少し前にずらす。玲子に道を譲るように結城が避けた。玲子の左手が動き、状態を確かめるように綿棒をトントンと突付く。由紀の表情が強張る。玲子は口許に何ともいえない笑みを浮かべると、内視鏡の先端を残された最後の小孔にあてがった。
「前回の検査では、ここは検査していないのね?」
「はい。処女ということでしたので」
「そう。まあ、この程度のモノであれば問題ないわね」
須賀と言葉を交わした後、玲子は内視鏡をぐいっと前に突き出した。
ズニュニュ・・・
「い、いやぁっ」
未だ何者をも受け入れたことの無かった由紀の中に、無機質な機械が入り込んで来る。初めて感じる異物感に、由紀が拒絶の声をあげた。だが、玲子が手を止めるはずもない。
「痛いッ・・・いッ」
潤滑剤を塗られていない内視鏡と由紀の狭穴が擦れ、痛みが生じた。
「少しくらい我慢しなさい」
玲子の声に、未熟な性器を蹂躙されている少女への気遣いは感じられない。それどころか、少女が痛がる様子を楽しむかのように、無駄に内視鏡を左右に動かしている。
(そ、そんなに乱暴に・・・しないでぇッ)
女の子の最も大切な場所を無機質な機械で乱暴にえぐられ、由紀は全身を硬直させた。自分が動くことで、怪我をしてしまう可能性もある。自らの意見が聞き入れられることが無い以上、由紀に出来ることは、身体を動かさずにじっと耐えることだけである。
「ふふ・・・それじゃあ始めましょうか。あなたの膣内で内視鏡が動くから、どちらに動いたか答えなさい」
由紀が何も答えないでいると、すかさず須賀の声が飛んだ。
「由紀ちゃん、返事は?」
「・・・はい」
由紀が、しぶしぶという感じで返事をする。玲子は、ちらりと由紀の顔に視線を送ってから、手元を僅かに操作した。
「左・・・です」
自らの中で動く機械におぞましさを感じながらも、由紀は答えた。間髪を入れずに、再び内視鏡の先端が曲がる。
「下です」
一見、表情を変えることなく検査を受けているように見える由紀だったが、内視鏡を操作する度に下腹部に力が入り、2つの小孔から飛び出したカテーテルと綿棒が震えているのを玲子は見逃していなかった。
(うふふ・・・未経験のオ○ンコに機械を入れられた気分はいかがかしら)
玲子は、内視鏡を深く挿入したり逆に浅く挿入したりしながら、右に左に機械を操作した。由紀は、その度に懸命に突かれた方向を答える。しばらくそれが続いた後、玲子の手が止まった。そしてフラッシュが焚かれる。
「いやぁーー!」
写真を撮られた事を理解して、由紀が叫んだ。既にビデオで撮影されているが、フラッシュの刺激に、羞恥心が脊髄反射のように反応してしまう。由紀は、全てを曝け出し、3つの小孔に異物を受け入れた様を正面から写真に収められた。
「次は、外的な妨害要因がある場合を検査します。他の部位に刺激を加えている中でも、正確に膣内への刺激を知覚できるかどうか・・・」
そう言って玲子は、他の3人に目配せをした。3人が傍に来ると、内診台に固定された由紀は、圧迫感とともに恐怖を感じた。
「表情筋との連携も見たいわね・・・佐々木君は、顔の撮影も一緒にお願いね」
「わかりました」
マスク越しに少しこもったような声が聞こえた。佐々木は三脚に固定されていないカメラを手に持つと、レンズ越しに由紀の表情を捉えた。ほの赤く上気した頬が可愛らしい。ぱっちりとした目と柔らかそうな唇。おさげ髪が幼さを際立たせ、カメラで捉えている映像は、今行われている残酷な検査とは別世界のようだった。
そんな中、由紀はこの検査に強い疑問を抱き始めていた。前回も検査の途中でおかしいと思うことは何度かあった。だが、今回は既におかしいという気持ちが強い。何故こんなにも大きく脚を開く必要があるのだろう。それに、撮影については体のいい理由で誤魔化された気がする。何より、感覚検査という名前は付いているが、恥ずかしい部分の感覚を検査することが授業のカリキュラムや給食の献立に役立つとは到底思えなかった。
やっぱり・・・絶対におかしい───
そう思った刹那、突然恥ずかしい部分に刺激が襲ってきた。
「アッ!?」
膣、肛門、尿道、そして乳首にも強い刺激を感じた。思わず上体が仰け反り、内診台の背もたれが軋んだような音を立てた。首を曲げて上体越しに自分の身体を見下ろすと、4人の男女が恥ずかしい部分に群がっているのが見えた。
「うッ・・・くぅぅッ・・・アアッ・・・!」
由紀は首を左右に振って、懸命に耐えた。須賀、結城、そして佐々木が、肛門に挿し込まれた綿棒を出し入れし、尿道に挿入されたカテーテルを抜き差しし、ピンク色の小さな乳首を捻り潰すように摘み上げる。股関節、そしてクリップで挟まれた小陰唇は限界まで開かれている。検査の名のもとに行われる責めに必死で耐える由紀の中で、内視鏡が蠢いた。
「ああっ・・・みぎぃッ」
とても正常な検査ができる状況には見えなかったが、由紀は内視鏡に突かれた方向を答えた。玲子は少し驚いた表情を浮かべたが、すぐにいやらしい笑みを浮かべて言った。
「ふふふ・・・正解よ。じゃあこれはどうかしら」
玲子は機械に備え付けのディスプレイを見ながら、内視鏡の先端に付いた小さなアームを操作する。ライトで照らされた由紀の瑞々しいピンク色の膣壁が見える。その襞のひとつを、アームでギュッと挟んで引っ張った。
「うッ!?」
何をされたのかわからない由紀は、体内に感じるおぞましい感覚に眉をひそめた。
「う、じゃないでしょう。どっちなの」
「あ・・・左・・・です」
理不尽な検査と薄々わかっていながら、どうすることもできない。由紀は屈辱感に苛まれながら答えた。と、内視鏡がさらに奥まで挿入される。由紀は、無遠慮に体内に侵入してくる機械に不安を感じるとともに、これから何をされるのかわからない恐怖を感じた。
ディスプレイにぴったりと閉じた子宮口が映った。玲子は邪悪な表情を浮かべると、外子宮口を押し広げるように内視鏡を侵入させた。内子宮口に達する直前で侵入を止める。ちらりと由紀を見ると、その顔には不安の色がありありと浮かんでいる。
(子宮口なんて、意識したことはないでしょうねぇ・・・)
玲子は、ふっと口許に笑みを浮かべると、手元を操作して内視鏡を上下左右に動かした。
「あっ!?あああッ!」
膣の奥に子宮があることは由紀も知っている。内視鏡は子宮内部には達していなかったが、その直前、子宮頸管で暴れ回っていた。上下左右、息をつく暇もなく曲がる、動く。まるで内臓を掻き回されるかのような感覚に、由紀は表情を引きつらせ、恐怖の混じった悲鳴をあげた。
男を知らない狭穴を蹂躙されたうえに、その奥、ある意味女の子にとって最も大切な器官───正確にはその入り口だったが、由紀にとって恐怖であることに変わりはない───を嬲り物にされる。中学2年生の少女にとって辛すぎる検査は、玲子の気が済むまで延々と続いた。その間も、須賀たちによる責めは、全く緩むことはなかった。