保健室での出来事2

「あの・・・まだ、ですか?」

体温といえば遅くても1分程あれば計り終わるものと由紀は思っていた。時計を見ていないのでわからないが、計り始めてからかれこれ5分は経っている気がした。

「まだダメよ」

由紀はこれまで体温を計るのは腋の下とばかり思っていたが、検査のために膣温を計ると言われれば文句を言うことはできない。同じように、体温を計るのにかかる時間は1分という自分の基準に基づいた発言もできない。例え何か文句を言ったとしても、検査なのだからと言われるのは由紀もわかっていた。

(・・・?)

黒木は左手に見えるカーテンで覆われたベッドを横目で見た。由紀が足を向けているそのベッドには、3年生の男子生徒が寝ているはずだった。カーテンの隙間にちらりと動くものが見えた。

(あらあら・・・こっちもかわいいわね)

ベッドに寝ているのは保健室によく来る生徒で、確か転入生だったはずだ。保健室に頻繁にやってくるのはクラスになじめないのが原因らしかった。だいたい午前中にはやってきて、割と遅い時間まで居る。黒木はその生徒には何も言わないことにした。

(少しサービスしてあげようかしら・・・)

黒木は体温計を由紀の膣口から抜いた。張り詰めていた気が緩んだように由紀が息を吐き、コクンと唾を飲んだ。

「36度6分・・・平熱ね。じゃ、残りも計るわね」

黒木はそう言って体温計をさらに2本取り出す。

「もう少しベッド側に寄って、膝を抱えて」

由紀はしぶしぶという感じで膝の裏を持って、足を身体に引き寄せた。膝をぴったりくっつけているが、膝から下はハの字に開く形を取らされたため、肛門も含めて恥ずかしい部分を全てベッドの方に見せる格好になった。

「はい、体温計入れるわよ」

そう言って黒木は由紀の陰裂を押し開くと、まず由紀の尿道に体温計を挿入した。ベッドからの視線に対して、自分の手が影にならないように十分に気を配る。そしておもむろに、尿道に挿入された体温計をグリッと動かした。

「あぃ・・・ッ!」

「あ、ごめんね、痛かった?」

「あ、いえ・・・大丈夫です」

今度は別の体温計を手に持ち、その先端を由紀の肛門にあてがう。体温計の先端にある銀色の部分を半分程挿入すると、蕾がヒクンと窄まると同時に、尿道に挿入されている体温計がクンッと動いた。由紀の口許にエクボができ、唇をきゅっと結んだのがわかる。黒木は由紀の反応を見届けた後、体温計を一気に半分程までズブリと挿入した。

「ッあぅ!」

予期せぬ勢いで侵入してきた異物に、由紀は思わず声をあげてしまう。いくら検査だとわかっていても、恥ずかしい穴の集まったそこを他人に好きにされてしまうのは屈辱だった。

「次は陰核温ね・・・少し痛いかもしれないわよ」

黒木はそう言って3本目の体温計を手に持った。

(い、陰核温って・・・)

何気なく告げられ言葉に由紀はうろたえた。女の子として最も大事な部分を検査の名の許に弄られるのは屈辱だったが、中でもクリトリスを弄られるのはいやだった。目を開けて黒木に助けを求めるような視線を送ったが、ニコッと微笑まれただけだった。

黒木が左手の指で器用に由紀の陰裂を開くと、包皮に包まれたままの陰核が露になった。

「ふふ・・・いくわよ」

黒木の言葉に少し本性が表れる。指で包皮を剥くと、ごく小さな由紀のクリトリスが露になった。そこが剥き出しにされたことがわかり、由紀が息を飲む。

(この間の話は本当みたいねぇ・・・)

「この間の話」とは、由紀が病院でオナニー未経験であることを話したことに他ならない。すでに由紀に関する細かい報告は、黒木の元にも届いていた。もちろんそれは校医としての黒木にではなく、柴田の友人としての黒木に対してであった。

「んうッ」

由紀が押し殺したような声をあげた。黒木が体温計の先でクリトリスを押し潰したのだ。宙ぶらりんになっている由紀の膝から下がビクッと動いた。

「じっとしててね」

黒木はそう言って釘を刺すことを忘れない。言いながら陰核包皮を体温計の先に被せるようにしていく。体温計の角度がぐっと下がり、尿道口から飛び出している別の体温計にカチンと音を立てて当たった。由紀の顔はいつのまにか真っ赤に染まり、時折靴下に覆われたままの足の指をギュッと握り、息を詰めて耐えるている。

黒木は救急箱からガーゼや包帯を固定するために使うテープを取り出すと、クリトリス包皮から飛び出す形になった体温計を、由紀の内股に貼り付けて固定した。

「しばらくこのままよ」

黒木はそう言って立ち上がると、由紀が何か言う間も無く保健室を出て行った。下半身裸で恥ずかしい部分に3本の体温計を固定された由紀が、診察台の上に残される。

(そんな・・・誰か来たら・・・)

黒木が出て行ったことで、由紀の心は一気に不安に押し潰されそうになる。もしこんなところを他の生徒に見られたら・・・。例えそれが同性であっても死ぬほど恥ずかしい。しかも、もし見られたとしても、その視線から逃れる行動を取ることは許されていないのだ。

そんな由紀の不安を煽るかのように、ベッドの方からかすかな衣擦れの音がした。ごく小さな音であったが、外界の音に敏感になっている由紀は、その音を確実に聞き取った。保健室に入ってきた時に、カーテンに覆われていたベッドの様子が脳裏をよぎる。

(誰か寝てるんだわ・・・)

膝の裏を抱えた状態で首を動かしてベッドの方を見るが、自分の脚が邪魔でよく見えない。だが、ベッドを囲う2枚のカーテンの切れ目が、ちょうど自分の方を向いているのに由紀は気付いた。

(あ、あれ・・・!)

カーテンレールから少し下までは見えるが、それより下は自分の脚が邪魔で見えない。隙間は1cm程度だろう。だが、その幅が覗くには十分なものであることは由紀にもわかった。

(もしかして・・・)

その隙間から覗かれているのではないかと思い、何とか首を捻って見ようとする。しかし、ベッドの上にある蛍光灯が消されておりよく見えない。不安から閉じようとした足先が体温計に触れてしまい、慌てて脚を開いた。誰かがそこから覗いているのではと思うと、由紀はいてもたってもいられなくなり、不安そうに視線を泳がせた。

ガラッ

予期せぬ訪問に、由紀は心臓が止まりそうになった。目を大きく見開いた驚きの表情で音がした方を見ると、そこには戻って来た黒木が立っていた。

「あら、ごめんね。びっくりさせちゃったかしら?」

相変わらずの明るい調子で話かけてくる黒木に、由紀はほっと胸を撫で下ろした。

黒木は由紀の傍に座ると、1つずつ体温計を抜いて温度を記録してゆく。全部記録し終わると、来週からのことについて話し始めた。

「来週も月曜から木曜まで、同じように体温を計ります。放課後になったらここに来てね。5限目で終わる日はある?」

「えっと・・・水曜日が5限までで、あとは6限目まであります」

「そう。じゃ、授業が終わったらすぐに来てね」

「はい・・・」

「じゃ、今日はお終い。着替えていいわよ」

ベッドの方に股間を見せつける体勢を取らされていた由紀は、ようやく起き上がった。すぐにカーテンの隙間に視線を送るが、特に覗かれている様子は無かった。由紀はほっとしたような表情を浮かべ、カゴの中に置いた下着を着け、スカートを穿いた。

「失礼しました」

礼儀正しく挨拶をしてから由紀は保健室を出て行った。

由紀が出て行ってからしばらくして、黒木はベッドのカーテンをそっと開けた。

「結城くん?起きてる?」

起きていることはわかっていたが、結城と呼ばれた生徒は寝たふりをしているのか、動く気配は無い。黒木は名前を呼びながら、手で身体を揺すってみた。すると、いかにも眠そうな顔で結城が顔を上げた。

「あ・・・すみません」

今起きたわけではないことはわかっているが、起してごめんねと謝ってから、もう帰るようにと黒木は言った。何も気付かれていないと思っているのか、結城は今起きたばかりというような足取りで保健室を出て行った。

(ウフフ・・・ホントかわいいわねぇ)

来週も保健室に来るように由紀に言った後、わざわざ6限まである日とそうでない日を確認したのは、結城に日程を知らせるためだ。たまに保健室に来ない日もある結城だが、1学年下の美少女のオ○ンコが見られるとなれば、やって来ないわけがないだろう。

(来週は毎日保健室にやって来そうね・・・)

ベッドのシーツを取り替えながら、結城を使って由紀をいじめる手段が無いか黒木は考えていた。